2019年 5月13日公開

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Excelの条件付き書式で休業日を色分けする

執筆:できるネット

カレンダーの土日・祝日を自動で色分けして見やすく。
Excelで管理している予定表や勤怠管理表で土日や祝日を色分けすると、見やすくなって便利です。条件付き書式を少し工夫して使えば、自動で色分けが可能になります。今回は比較的簡単な「土日の色分け」と、ワンランク上の「祝日の色分け」を解説します。

1. WEEKDAY関数で土日に色を付ける

一般的なカレンダーでは土曜日を青、日曜日や祝日を赤で色分けして、見やすくしています。Excelで管理する予定表や勤怠管理表なども同様に色分けしたいものですが、やや複雑な設定が必要になるため、諦めて手動でチマチマ塗っている人もいるのではないでしょうか。

曜日による色分けには条件付き書式を利用します。ただし、通常の条件付き書式の機能では日付から曜日を直接調べることはできないため、設定するルールの中で関数を利用して、日付に対応した曜日を取り出します。日付に対応した曜日を数値で返すWEEKDAY関数を利用しましょう。

WEEKDAY関数の構文=WEEKDAY(シリアル値,週の基準)
週の基準で指定する値1、または省略 …… 1(日)~7(土)
2 …… 1(月)~7(日)
3 …… 0(月)~6(日)など

シリアル値とは、1900年1月1日からの経過日数を表す数値で、例えば2019年7月1日なら43647となります。WEEKDAY関数の引数としては「=WEEKDAY("2019/7/1",2)」のように「"」で囲んだ日付を表す文字列や、「=WEEKDAY(B2)」のように日付データが入力されたセルの参照を指定でき、その日付が自動的にシリアル値に変換され、処理されます。

週の基準は、各曜日に対応した数値を返すパターンを指定します。「1」を指定するか省略した場合は、一般的なカレンダーの曜日の並びに応じた1~7の数値(日曜日なら1、月曜日なら2、そして土曜日なら7)となります。

「2」を指定した場合は月曜日が1で土曜日が6、日曜日が7となり、土日をまとめて扱いやすくなります。

以下の勤怠管理表を例に、WEEKDAY関数を使った条件付き書式を設定する手順を見ていきましょう。

(1)条件付き書式を設定したいセルを選択する

「日」と「曜日」に条件付き書式を設定するため、日付と曜日が入力されているセルA12~B41をドラッグして選択します。

この表では、先頭の「平成31年4月度」と表示されているセルに月を入力することで、「日」(A列)に対応した日付データが「曜日」(B列)にセットされます。「曜日」のセルでは書式設定により曜日だけを表示するようにしていますが、実際には「2019年4月1日」のように、日付のデータが設定されています。

(2)条件付き書式の[新しいルール]を選択する

[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[条件付き書式]→[新しいルール]の順にクリックします。