020番号帯とは
2017年1月の法改正により、「M2M(Machine to Machine)」サービス専用として割り当てられた電話番号帯。M2Mは「マシン・ツー・マシン」の略。「機器間通信」を指し、ペットの見守りや自販機・ATMの在庫管理、構造物のモニタリングなど、IoT(モノのインターネット)による通信需要増大に対応するためのものである。原則としてデータ通信専用となっており、通話サービスは提供されない。キャリア3社に割り当てられ、同年10月より順次提供を開始している。
M2M専用番号として020番号が使われるのは、020番号の大部分が未指定なこと、既存の国際電話(010)やIP電話(050)と区別が付きやすいことなどが選定理由に挙げられている。ただし、020番号のうち、「0204」および「0200」はM2M専用の番号帯から除外。これはポケベルやD-FAXなど、「発信者課金無線呼出し用番号」として利用されているためである。
020番号帯で新たに使えるのは、およそ8,000万回線。しかし、M2Mに使われる番号は2020年には4,200万番号に達するという予測もあり、番号不足を危惧する声がある。総務省では、将来的にけた増しなどをすることで、番号資源を効率的に活用することを視野に入れている。