2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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360度カメラ

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : さんびゃくろくじゅうどかめら

360度カメラとは

上下左右の全方位を一度に撮影できるカメラのこと。「全天球カメラ」「全方位カメラ」とも呼ばれる。魚眼レンズを前後に2つ設置するようなタイプもあれば、複数のカメラを搭載するタイプもあり、その種類は豊富である。

通常、360度パノラマ画像を作成するときは、ある1点から全方位の写真を数十枚撮影して、コンピューター上で合成処理する必要がある。これに対して、360度カメラは複数のレンズで撮影し、つなぎ合わせることで360度すべての景色を画像や動画にすることができる。一度の撮影でパノラマ画像が作成できるところが最大の特長だ。また、360度カメラの活用範囲は広く、撮影した写真をVRビューアーで編集・再加工し、VRゴーグルと併用することで、VRコンテンツを手軽に制作することもできる。

360度カメラは、もともとは業務用として開発され、一般にはあまり普及しなかった。しかし、近年はVRの流行やパノラマ写真の一般化、360度写真を再生する機器が次々と発売されたことなどが、普及を後押ししている。近年は、InstagramをはじめとするSNSでも、360度カメラを利用して撮影された映像を頻繁に目にするようになってきた。