2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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4K HDR

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : よんけーえいちでぃーあーる

4K HDRとは

HDRはHigh Dynamic Rangeの略。従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)よりも広い明るさ(輝度)の幅(ダイナミックレンジ)を表現できる次世代の高画質映像技術。4Kは、表示パネルの画素数がフルハイビジョンの4倍ある高画質テレビのことをいう。

映像の画質を左右する要素は以下の5つである。
(1)解像度(画素数、映像のきめ細やかさ)
(2)ビット深度(色・グラデーションのきめ細やかさ)
(3)フレームレート(動きの滑らかさ)
(4)色域(色彩の鮮やかさ)
(5)輝度(映像の明るさ、ダイナミックレンジ)

解像度、ビット深度、フレームレート、色域の4つは、4K/8K UHD(Ultra HD)放送の国際規格である「BT.2020(Broadcasting service(television)2020)」で標準化されている。一方、輝度は、フルHD放送の規格「BT.709」のため、高輝度部分の再現性は低かったが、HDRによって表示技術が向上し、従来の100倍もの明るさを捉え、肉眼で見る景色に近い陰影を映し出せる。

HDRでの配信は、すでに2016年にNetflixなどの動画配信サービスやUHD Blu-rayのHDRコンテンツから始まっている。NHKは、2018年12月からBSで新たに4K放送「NHK BS4K」と、世界初となる8K放送「NHK B S8K」を開始する。4K/8Kは、超高精細映像と立体音響で表現される迫真の臨場感が魅力だ。今テレビを買うなら「4K」は当たり前、もう1つの重要キーワードが「HDR」である。