2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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AES

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : えーいーえす
英語正式表記 : Advanced Encryption Standard

AESとは

Advanced Encryption Standard(高度暗号化標準)の略。アメリカ政府が政府内の標準として策定した暗号化規格のこと。現在、実用化されている方式の中では、強度が極めて高いといわれている。

AESは、1977年に採用された標準暗号である「DES(Data Encryption Standard)」に代わる暗号化規格である。1997年にアメリカ国立標準技術研究所(NIST)の主導で公募され、ベルギーの暗号研究者であるヨアン・ダーメン氏とビンセント・ライメン氏が開発した「Rijndael(ラインダール)」を採用。応募の際は、今後30年以上の使用に耐え、128、192、256ビットの3通りの長さの鍵を利用できることが条件だった。

AESは、特定の長さのデータ(ブロック)を単位として処理を行う「ブロック暗号」の一種。高い強度を持ちながら、暗号化/復号化処理を高速で実行できることが特長で、仕様は公開されている。欧州の暗号規格である「NESSIE(New European Schemes for Signatures, Integrity and Encryption)」や、日本の暗号技術評価プロジェクトである「CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees)」の「電子政府推奨暗号リスト」にも採用。身近なところではWindows XPのファイル暗号化機能をはじめ、無線LANにおける通信内容を暗号化する方式としても採用されている。

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