アグリテック
農業にテクノロジーを活用して効率化や生産性の向上を目指すこと。農業(Agriculture:アグリカルチャー)と技術(Technology:テクノロジー)を組み合わせた造語。
アグリテックの主な例として、ロボットを活用した自動収穫システム、IoTを利用したビニールハウスの温度管理、AIによる作物の生育予測、ドローンでの農薬散布などがある。
技術の急速な進化に伴い、2000年代後半から農業分野でのテクノロジーの導入が進められた。導入の背景には人手不足や農業従事者の高齢化、気候変動などの課題への対応も大きい。日本では農林水産省が農業の効率化と省力化を進めるさまざまな実証プロジェクトを主導する動きもある。
ドローンやIoTを活用したアグリテックは小規模農家にとって、導入の複雑さやコストの課題がある。そこで、国や自治体が補助金や助成金を提供したり、初期費用を抑えた機器のレンタルサービスを導入したりといった動きがある。複数の農家で機器を共同所有してコストを抑えるなど、アグリテックを現実的に実現する仕組みづくりも進められている。