AI TRiSM
AIシステムの信頼性、リスク管理、安全性を確保してAIの信頼性を高めるための総合的なアプローチをAI TRiSMという。Artificial Intelligence Trust, Risk, and Security Managementの略で、TRiSMはTrust(信頼性)、Risk(リスク)、Security Management(セキュリティ管理)の頭文字を使った造語。AI TRiSMは「エーアイトリズム」と読む。アメリカの調査会社Gartnerが2023年に提唱したフレームワーク。
AI TRiSMは説明可能性、ModelOps(モデル運用管理)、AIセキュリティ、プライバシーの4つの要素で構成されている。AIの開発から運用までのすべての段階でリスクを特定し、安全に使用できるようにするための指針を定めている。
AI TRiSMの説明可能性とは、AIモデルがどのように意思決定を下しているかを理解し、説明できること。説明可能なモデルは透明性を確保し、信頼性の向上につながる。ModelOps(モデル運用管理)はAIモデルの開発、運用を管理するためのプロセスで、モデルのライフサイクル全体の管理、監視、更新が含まれる。内部からのデータ流出や外部の敵対的な攻撃からデータを守る対策がAIセキュリティである。プライバシーでは、個人情報の保護やデータの適切な取り扱いをまとめたガイドラインを策定する。
AI TRiSM がAIの信頼性、安全性、透明性を確保するための標準となり、多くの業界でAIの導入が進むことが期待されている。
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