AIOps
AI(Artificial Intelligence:人工知能)」と「Ops(Operations:運用)」を組み合わせた造語で、AIを活用してITの運用を効率化する仕組みのこと。Artificial Intelligence for IT Operationsの略。
サーバーやネットワークのログ、アプリの動作記録といった大量のデータAIが分析し、問題の予測や自動対応を行う。
AIOpsはシステムが壊れそうな異常やエラーの兆候を早期に発見し、システム障害が発生する前にアラートを出すといった予防的措置を取ることができる。従来の人による手動の監視では特定しづらい潜在的な課題を事前に特定することもできる。
また、繰り返し発生する運用時のタスクを自動化して、業務の効率化を図ることも可能。自動化によって運用担当者の負担が軽減され、作業ミスの発生リスクも減るといったメリットがある。
AIOpsは大規模なクラウドシステムやデータセンターを持つIT業界を中心に、金融、医療、小売などさまざまな業界で幅広く導入が進んでいる。将来的にはAIOpsで、ITインフラ全体を、人の介入なしにほぼ自律的に管理・運用する時代が来るともいわれている。専門的な人材の育成や技術基盤の整備など課題はあるが、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に不可欠な技術としてさらなる進展が期待される。