ASPとは
Application Service Providerの略。インターネット経由でソフトウェアやソフトウェア稼働環境を提供するサービスや、その提供事業者のことを指す。利用者はASPのサーバーにアクセスして、サーバー内に格納されたソフトウェアの機能を利用する。
当初は、企業向けソフトウェアが多かったが、最近では、インターネット回線の高速化やWebブラウザーの発展などにより、一般向けのソフトウェアも増えている。提供されるソフトウェアとして、以下の種類がある。
(1)オープンソース開発のコミュニティ基盤
(2)分散ソフトウェア開発のエンジニアリング環境
(3)財務会計
(4)給与計算
(5)グループウェア
(6)営業管理、顧客管理、ICT資産管理
(7)販売管理、在庫管理
(8)コンピューターウイルスのチェックソフトや除去ソフト
(9)インターネット上の風評監視サービス
ASPを利用すると、ソフトウェア導入のコストや設定の手間を省ける。また、ASP側でシステムの保守・メンテナンスやアップデートが実施されるため、管理の手間を省くこともできる。また、課金方式によってはこれまで購入してきたパッケージソフトよりも廉価に、あるいは無料で同じ機能のソフトウェアを利用できる。その反面、カスマイズができなかったり、ネットワークが混雑すると操作が重くなったりするという欠点もある。