バックオフィス
経理、会計、総務、庶務、人事など、セールスや顧客対応などを行う営業部門やマーケティング部門などを後方支援する部署や業務のこと。売り上げには直接関わりがないが、会社の円滑な運営に欠かすことができない業務である。例えば、経理担当者が領収書の金額を間違えて帳簿に入力してしまうと、正確な収支の管理ができなくなる。このように、バックオフィスの業務は、成果は分かりにくいが、重要な仕事である。一方、顧客や見込み顧客と直接関わる、営業、販売、マーケティング、カスタマーサポートや、製造業における開発、製造、生産などの部門を「フロントオフィス」と呼ぶ。
バックオフィスの担当する業務は、各企業で差が生じにくく、オートメーション化しやすい部分もある。そのため、アウトソーシングやツールの活用により、業務効率アップやコスト削減を図る動きがある。
バックオフィスの効率アップを図るメリットとしては、以下のことが挙げられる。
(1)人件費を削減できる
(2)バックオフィスの社員が別の業務に集中できる
効率アップすることで作業量が減り、その部門に充てる人員も少なくて済む。また、作業量が減った分、ほかの業務に集中することもできる。ただし、バックオフィスを完全にアウトソーシングすると、経理、会計、総務など、これまで培ってきたノウハウや知識が次の世代に伝わらず、何らかの事情でアウトソーシングをやめたときに、業務に支障を来すリスクもある。