2018年 8月27日公開

IT用語辞典

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バッチ処理

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : ばっちしょり

バッチ処理とは

バッチ(Batch)は「ひと束」「一群」「1回分にまとめる」という意味で、バッチ処理はあらかじめ登録した一連の処理を自動的に実行する処理方式を指す。複数のプログラムやファイル転送コマンドなどの実行順序を定義し、大量のデータを一括処理する。処理の単位を「バッチ」と呼ぶ。

大量のデータを処理するには時間がかかるため、勤務時間外に自動的にバッチ処理を開始・終了させることが多い。そのためにはプログラムの実行順序や処理を起動するタイミングを定義するスケジューリング機能、処理の実行中に障害が発生したときの自動復旧機能が必要になる。メインフレームの多くは、スケジューリング機能や自動復旧機能をOSに組み込んでいる。

従来、UNIXやWindowsサーバーはバッチ処理に適さなかったが、現在ではバッチ処理制御ミドルウェア製品が充実したため、バッチ処理を実行できる環境が整っている。

データ処理の方法として、バッチ処理のほかにトランザクション処理がある。トランザクション処理は、まとめて処理を行うのではなく順次処理を行う。航空機の座席予約システムなど、リアルタイムの応答が要求される場合に使われる。