BOTとは
コンピューターウイルスの一種。遠隔操作のロボットのように、悪意ある第三者の指示通りに操られてしまうことからネーミングされた。感染しても、そのパソコンに目に見えた変化はないため、感染に気が付きにくい。そのため、ボットウイルスに感染したパソコンのことを「ゾンビパソコン」と呼ぶ。
悪意のあるハッカーがインターネットを通じて、常駐しているボットに以下のような処理をさせる。
(1)多量のスパムメールの配信
(2)特定のサイトへのサービス妨害攻撃
(3)脆弱(ぜいじゃく)性を狙った不正アクセスによる感染活動
(4)コンピューターの情報を集めるスパイ活動
(5)自分自身のバージョンアップ
BOTは2002年ごろ出現し、2004年後半から急速に増えた。迷惑メールの送信者や個人情報を不正に利用しようとする犯罪行為のために作られている。また、BOTのもとになるソースコードが公開されているため、従来のウイルスに比べると非常に亜種が多い。