ビジネスイベントマネジメントとは
ビジネスに関するさまざまな変化をデータから捉え、アクションにつなげる管理手法のこと。「BEM」とも略され、「ビジネスイベント管理」とも呼ばれる。
ビジネス上対応すべきアクションや作業が必要になった状態を「イベント」と捉え、それぞれのイベントに対して最適なアクションが実行できるようにする。その流れは以下のようになる。
(1)イベントの起動、検知
機器の異常、在庫の不足、生産遅延など、ビジネス上対応すべきアクションや作業が必要になった状態を検知し通知する。
(2)アクションの実施
イベント発生時にどんなアクション(作業の項目)を行うのか、対応の順番はどうするのかを指示する。
(3)アクションのナレッジ活用
作業ノウハウの蓄積と活用、問題多発箇所の把握と改善をする。
イベントを踏まえて処理する手法は1990年代からあったが、用途が限られていた。ところが2008年以降、「このイベントが起こったら、こう対応する」といった流れを業務部門にいるビジネスパーソンでも簡単に設定できる管理ソフトが登場したことで、ビジネス一般への適用が欧米を中心に始まった。