ビジネスインテリジェンスとは
企業の情報システムなどに蓄積される膨大な業務データを収集して分析し、その結果を可視化し、業務や経営の意思決定に活用する仕組み。一般に「BI」と略されることが多く、そのソフトウェアや情報システムを「BIツール」や「BIシステム」と呼ぶ。
もともとはガートナーグループのアナリストだったハワード・ドレスナー氏が1989年に提唱したものとされている。その概念は「意思決定支援システム(DSS)」と共通するものがあるが、DSSのような「一部の専門家」だけではなく、「誰も」が手軽に問題を解決できる、柔軟なデータ分析環境である点が大きな違いである。
BIツールは、コンピューターの専門家ではなく、一般の利用者が使うことを想定しており、データや分析結果などをレポートやグラフなどにまとめ、分かりやすく可視化する機能を備えている。データに基づいた分析を行い、導き出された結果や方向性を全社で共有し、業務の効率化を図れるのも利点の一つである。