CAATとは
Computer Assisted Audit Techniquesの略で、コンピューター利用監査技法のこと。大容量のデジタルデータを抽出し、監査ツールを使って不正の有無などを検証する技法のことを指す。
その対象となるのは、総勘定元帳をはじめ、取引情報や請求情報などの業務に直結したデータに限らず、社内ネットワークや重要データへのアクセス状況、ログイン情報など、企業内のあらゆるデータに及ぶ。
従来の試査(サンプリング)による方法と比較すると、CAATは業務や財務などの会社に関するすべてのデータを検証(全件検証)するため、不正取引などの不正行為の早期発見、海外子会社に対する監査の事前調査、購買プロセスの異常点の監査ができるようになり、不正の抑止・予防効果が期待されている。ちなみに、CAAT普及の背景には、2011年秋に発覚したオリンパスの巨額粉飾事件により、監査に関連する基準の厳格化が叫ばれるようになったこともあるようだ。
CAATに用いるツールとしては、いわゆる「CAAT専用ツール」と呼ばれるソフトウェアが利用されている。近年では「より大量のデータを」「より高速で」「より簡単に」「よりグラフィカルに」分析する方向へニーズがシフトしている。
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