CASEとは
Computer Aided Software Engineeringの略。「コンピューター支援ソフトウェア工学」の意味。システム開発を支援するため、設計や開発、改修などの工程でソフトウェアを利用すること。業務分析や要求定義、基本設計といったシステム開発の各工程の作業効率を高め、システムの設計品質を向上させるのが目的である。システムを開発するソフトウェアのことを「CASEツール」と呼ぶ。
CASEツールには、システム開発における設計を可視化するUML作成ソフトや、ドキュメントやプログラムの一部を自動化するプログラムソース生成ツールなどがある。
開発の、どの段階を支援するかによって分類されており、分析や設計など、ソフトウェア開発の初期段階を支援するものを「上流CASEツール」、プログラムの作成や評価、保守などを支援するものを「下流CASEツール」と呼ぶ。なお、すべての開発プロセスに対応するものは「統合CASEツール」と呼ぶ。
ソフトウェア開発者を支援するシステムに関する研究は1960年代の後半には行われていたが、CASEという言葉は1982年、ミシガン州サウスフィールドのNastec Corporationが考案した。