Cephとは
オープンソースの分散ストレージのこと。カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)で開発され、2006年にオープンソース化された。タコなどの頭足類を意味する「cephalopod」から名付けられといわれている。
Cephには、次のような特長がある。
(1)拡張性と耐障害性が高い
データを任意のサイズに分割して分散配置するため、拡張性と耐障害性が高い。
(2)信頼性が高い
メタデータサーバーを使わず、アルゴリズムによりデータを配置するため、パフォーマンスが高く、構成変更時のデータ移動が少なくて済み、障害時などに業務への影響が小さい。
(3)柔軟性が高い
オブジェクト単位だけではなく、用途に応じてブロック単位やファイル単位でアクセスできる。
現在、Cephは主流のLinuxカーネルに統合されているが、本番環境で使うにはまだ万全ではないともいわれている。一方、CephがLinuxカーネルに採用され、その創始者たちが開発継続の意欲を持っていることを考えると、近いうちに大容量ストレージのニーズにも対応できるようになると予測されている。