2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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チーフ・データ・オフィサー

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : ちーふでーたおふぃさー
英語正式表記 : Chief Data Officer

チーフ・データ・オフィサーとは

最高データ責任者のこと。Chief Data Officerを略して「CDO」と表記される。企業内外部のデータを活用し、企業の高度な意志決定、データに基づく新たなイノベーションを実行する役職。「チーフ・デジタル・オフィサー(Chief Digital Officer「最高デジタル責任者」)」を指す場合もある。定義、役割、設置状況は企業によって異なるが、チーフ・データ・オフィサー間の情報交換を進める非営利団体「CDO Club Japan」は、チーフ・データ・オフィサーとチーフ・デジタル・オフィサーを区別している。

チーフ・データ・オフィサーの役割やポジションは十分に議論されておらず、定義ははっきりしていない。例えば、IT部門の一部としてCIO(Chief Information Officer「最高情報責任者」)の管理下に置かれたり、財務組織の一部としてCFO(Chief Financial Officer「最高財務責任者」)の配下に置かれたり、CEO(Chief Executive Officer「最高経営責任者」)の直接管理下に置かれたりするなど、企業によりまちまちである。

チーフ・データ・オフィサーは、情報システム部門から選ばれることが多い。データ活用のリテラシーとデータ分析の知識が要求されるためだ。ビッグデータ時代になりデータ収集・分析の対象は、マーケティングだけでなく、商品企画や生産、販売、保守サポートなどさまざまな領域に広がっている。
一方、チーフ・デジタル・オフィサーについては、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など新しいITを積極的に活用することを目的として新設する企業が増えている。データを活用した新事業の創造、顧客情報のデジタル化、企業全体の変革、業務プロセスの変革までを担うため、事業企画、経営企画、マーケティングなどの知識を有する部門から選ばれることが多い。