チーフ・イノベーション・オフィサーとは
企業や団体の情報システム部門における最高情報責任者のこと。Chief Investment Officerの頭文字を取って「CIO」と略されることもある。研究開発型製造業やITベンチャー企業などで、この役職を設置していることが多い。
日本CIO協会では、チーフ・イノベーション・オフィサーの役割として以下の3つを挙げている。
(1)チーフ・インフォメーション・オフィサー
・経営のグローバル化に対応した社内IT基盤の再構築とグローバルITリーダーを育成する
(2)チーフ・インテグレーション・オフィサー
・企業の枠を超え、業界や国・地方自治体と一体となって課題に挑戦する
・行政、エネルギー、環境、医療、農業など(例:Smart City、Smart Community)に先進事例の研究と新たなソリューション、協業の検討
・災害対策を含めたBCPの取り組み
(3)チーフ・イノベーション・オフィサー
・新規事業創造を支援し、業務革新を促す仕組みを作る
・現場、事業部門と連携しITを活用した業務プロセスの革新と新規事業創造を推進
・革新を推進するグローバルITリーダーの育成
以上のことから、単なる情報システム部門の最高情報責任者というよりも、時代と環境に対応して、その役割も進化している。各部門へのサポーターとして、さらに社内や取引先とのコラボレーターとしての役割を果たすとともに、事業戦略の推進、新規事業の立ち上げなど、イノベーションの推進役を果たす役割へと進化しているといっていいだろう。