chrootとは
Change Rootの略で、ルートディレクトリを変更するときに使うコマンド。LinuxなどのUNIX系OSで利用される。chrootは「Version 7」と呼ばれるUNIXの開発過程で生まれ、その後、viエディタの開発者でもあるビル・ジョイが、1982年に「BSD」と呼ばれるOSにchrootを実装したのが始まりといわれている。
Linuxのディレクトリ構造はツリー構造になっており、「/(root)」ディレクトリの直下には「/home」や「/var」といったディレクトリが配置されていることが一般的。chrootにより、この起点となるルートディレクトリが変更されると、それ以下にしかアクセスできなくなる。アクセス制限をしているのではなく、「閉じ込めている」イメージになるため、「chroot監獄」とも呼ばれる。
chroot監獄では、例えば本番環境と同じファイルやディレクトリ構成を、/home/koga/MyDocument配下へコピーしてchrootすると、本番環境に影響を与えることなく別の新たなルートディレクトリ(=根)配下で、本番環境と同じような構成でソフトウェア開発やファイル操作が行える。アプリなどの稼働テストにおいて、本番環境のファイルなどを直接作成、変更、削除するのは非常に危険といわれているため、chrootで本番と同じ環境を作り、その「閉じ込めた」環境下で行うことで、ソフトウェアの開発やテストを安全に行える。
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