クラウドコンピューティングとは
パソコンやスマートフォン内のデータとアプリケーションを活用する形ではなく、インターネットなどのネットワークを通じてそれらを利用する方式。必要に応じた利用の仕方ができる。IT業界では、システム構成図でネットワークの向こう側を表す際に「クラウド(雲)」のマークを使う慣習があったことが、ネーミングの由来だ。
データをネット上に保存できるファイルストレージサービスや、ネット上で利用できる会計サービス、GmailなどのWebメールサービスも、すべてクラウドコンピューティングの1つといえる。概念としては、パソコンが存在する以前の1960年代からあったが、ブロードバンドネットワークや、スマートフォンを中心としたモバイルネットワークが普及したことで急激に浸透した。
企業がクラウドコンピューティングを使うメリットには、以下のようなものがある。その反面、カスタマイズ性が低いというデメリットもある。
(1)最新サービスを利用できる
ユーザー登録をすることで簡単にサービスの利用を開始でき、状況に合わせてアップデートされるため、常に最新の機能が含まれた状態でサービスを利用できる。
(2)デバイスを問わず利用できる
インターネットに接続されている端末であれば、基本的にはデバイスを問わず利用できる。
(3)コストダウンが図れる
ソフトウェアを導入する際にかかる初期投資がかからない。また、利用量に応じて費用が発生する従課金制度なので、コストダウンが図れる。