クラウドファースト
企業や官庁などが情報システムを導入したり更新したりするとき、独自でインフラ構築やアプリケーション開発などを行うのではなく、事業者が提供するパブリッククラウドサービスであるSaaSやIaaSなどを利用することを第一に考えること。
従来の、情報システムを自社内に設置して運用・管理するオンプレミス型の運用に比べると、主に次のようなメリットがある。
1.低コストかつ短期間でシステムを構築できる
2.システム運用のための設備や人材などにかかる費用のコストダウンが図れる
3.システムの拡張性(スケーラビリティ)の確保が容易である
また、2018年6月に各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議が決定した「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針」において、政府情報システムの構築・整備に関しては、クラウドサービスの利用をデフォルト(第1候補)として考える「クラウド・バイ・デフォルト原則」が打ち出されたことにより、民間企業に加え、官公庁などの政府機関でもクラウドファーストの浸透が加速すると予測されている。