2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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コ・ソーシング

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : こそーしんぐ

コ・ソーシングとは

co-sourcingの「co-」は英語で「共に」を表す接頭語。アウトソーシングの一種だが、ユーザー企業と受託企業が対等の立場となり共同で業務に当たる。当初の設定値を上回る利益が出た場合、それを分け合う契約形態を指す。

アウトソーシングでは、業務を全面的に受託企業に委託するため、社内でその業務に関するスキルやノウハウを蓄積できないというデメリットがある。一方、コ・ソーシングでは発注側の人員も業務に参加するため、受注側の持つ専門的な知識やノウハウ、技術、技能を習得し、自社の社員のスキルを高めることができる。また、受注側にも、事業が成功すれば追加的な利益を受けられるというメリットがある。

以上の理由から、現在は従来型のアウトソーシング契約ではなくコ・ソーシング契約を結ぶ企業が増えている。もともとコ・ソーシングは、アメリカのEDSが1990年代前半に打ち出した概念であるが、国内では2000年以降、契約に盛り込む企業や自治体が増えてきた。2000年夏にホンダが情報システム分野でのコ・ソーシング契約を日本IBMと結び、2001年3月には岐阜県が基幹系情報システムの再構築と運用を柱としたコ・ソーシング契約をNTTコミュニケーションズと結んでいる。