共通キャリア・スキルフレームワークとは
高度IT人材を育成・評価するため、ITに関する各職種で共通の能力尺度として利用できるよう定義された枠組みのこと。
経済活動にITが浸透し、産業全般のグローバル大競争が激化していることを受けて、異なるIT職種間におけるレベルの相違や各職種に求められるスキル・知識の相違を理解できるようにするとともに、IT人材が学習や成長の目標に資する枠組みを提供することを目的に、経済産業省と情報処理推進機構(IPA)が制定した。
2008年に『共通キャリア・スキルフレームワーク第一版』、2012年に『第一版・増補版』が公開され、2014年に『iコンピテンシ・ディクショナリ(試用版)』として再編された。2014年の刷新では、セキュリティやクラウド、データサイエンスなど新時代のビジネスモデルに特に求められるタスクやスキル、役割分担例、職種が新たに追加されている。これには、クラウドに代表される新たなITを活用したサービスビジネスが台頭する一方で、旧来の受託型システム開発企業が生き残りをかけた厳しい対応を迫られているという現状が踏まえられている。従来のものと比較すると、より容易に目的に即したタスクモデル・スキルモデルを作成できるという。