2018年 8月20日公開

IT用語辞典

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コンテキスト・アウェア・コンピューティング

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : こんてきすと・あうぇあ・こんぴゅーてぃんぐ
英語正式表記 : Context Aware Computing

コンテキスト・アウェア・コンピューティングとは

人や物事の状況や変化を認識する概念や技術の総称で、消費者の環境、興味、行動パターンなどを先読みし、状況に適合した利用価値の高いコンテンツやサービスを提供する仕組み。過去の行動履歴、現在の時刻・スケジュール・位置情報に基づいて、次の行動に必要な情報を提供するシステムのことをいう。「コンテキストアウェアネス機能」ともいう。

日常的には、スマートフォンが秘書のように働き、適切に判断し、状況に応じた有益な生活情報を推薦したり、個人のライフスタイルに深くかかわってきたりするので、ITが苦手な高齢者でも恩恵を受けやすくなる。また、住宅に完備したセンサーが居住環境を理解し、快適な照明・空調を維持できるようになり、エネルギーの省力化につながる。ビジネスシーンなら、蓄積された顧客のデータに基づいてコンピューターが顧客の嗜好や消費意識を理解し、個々の顧客にカスタマイズしたサービスを提案することができる。

こういったサービスを最大限に生かすためには、個人データをシステムに蓄積し、安全に利用するための仕組みが必要になる。