Cursor

Cursor

Cursorは、AIがプログラミングを支援する次世代のコードエディタ／統合開発環境（IDE）である。従来のエディタが単にコードの記述や編集を行う場であるのに対し、CursorはAIと対話しながらコードの生成、修正、最適化、そしてバグ修正までをシームレスに行うことができる。

「○○を作成して」「エラーを修正して」といった自然言語でAIに指示を出すことができ、AIがその内容を理解し、コードや改善案を提示する「Vibe Coding」という直感的な開発手法が特徴。見た目や操作性はVisual Studio Codeに非常に似ていて、既存の拡張機能や設定を引き継げるため、Visual Studio Codeに慣れたプログラマーやエンジニアであれば、ほとんど学習することなく移行できる。

一方で、Cursorには課題も存在する。AIが提案するコードの精度や安全性は、利用するモデルやプロンプトの設計に依存するため、常に意図通りの結果が得られるとは限らない。また、大規模プロジェクトや特殊な開発環境では対応が難しいケースも少なくない。これらの課題を克服するには、AIモデルの精度向上、学習データの多様化、チーム開発向け機能の強化が求められる。将来的には、プロジェクト全体の文脈を理解し、リアルタイムで最適なアドバイスを行う「共同開発パートナー」へと進化していくことが期待される。

CursorはWeb版とモバイル版があり、無料および有料プランが提供されている。無料プランでは月200回まで利用可能で、有料プランはAIリクエスト数やモデル性能に応じて複数の選択肢が用意されている。