カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスを認知し、購入、利用、再購入に至るまでの体験プロセスを指す。一連の流れを旅(ジャーニー)にたとえてカスタマージャーニーと呼ぶ。企業やサービス提供者が顧客の購買行動を理解することで、最適なマーケティング戦略で商品やサービスのプロモーションを行うことが可能になる。
カスタマージャーニーの概念は、デジタルマーケティングが発展し始めた90年代後半頃に登場した。主にマーケティング、広告業界で、顧客の購買行動を把握して適切な広告やプロモーションを設計するためにカスタマージャーニーの分析が行われてきた。今では小売業、ITサービス、ヘルスケア、金融サービスなど、あらゆる業界で広く取り入れられている。
インターネットやスマートフォンの利用で購買ルートが複雑化し、商品と顧客が接点を持つ機会(タッチポイント)が多様化している。商品を知るきっかけや購入場所もさまざまで、見込み客へのアプローチの選択肢も多い。顧客の視点を理解して最適なマーケティング戦略を構築するために、カスタマージャーニーの分析は不可欠といえる。