2022年 3月 7日公開

IT用語辞典

D2C

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : でぃーつーしー

D2C

「Direct to Consumer」の略語で、「DtoC」とも表記される。近年、拡大しているビジネスモデルの一つである。
代表的なビジネスモデルには、主に次のものがある。
(1)B2B(BtoB):企業が企業に対して行う取引
(2)B2C(BtoC):企業が一般消費者に対して行う取引
(3)C2C(CtoC):一般消費者が一般消費者に対して行う取引

D2Cは、企業が自社で企画開発した製品やサービスを、仲介業者を通さず、一般消費者に直接販売する取引を指す。自社で企画からマーケティング、設計、製造、販売、アフターフォローまで、全てのプロセスの決定権を持てるため、一貫したブランドコンセプトを構築できるのが大きな特長である。アパレルや化粧品、健康食品などはD2Cに向いているとされ、今後の拡大が見込まれている。

そのほかのメリットとして、主に次のものが挙げられる。
(1)顧客と一緒に製品やサービスのブランドコンセプトを構築できるので、消費者が企業や製品、サービスに愛着を感じやすい
(2)仲介業者による仲介料が不要なため、販売価格を抑えられる
(3)仲介業者を介す場合に比べて、多くの顧客データを収集・蓄積しやすい

反面、次のような課題もある。
(1)ECサイトや実店舗の運営、集客のための費用とノウハウが必要であり、そのための人材が不可欠
(2)商品力とブランド力を高めながらファンを育成していくため、効果が出るまでに時間がかかる