データドリブン
データドリブンとは、英語の「data driven」が語源で、日本語では「データ駆動」「データに基づいた」などと訳される。経営やマーケティングなどにおいて、企業にとって重要な意思決定を行う際、データの分析結果に基づいて判断し、決断する手法を指す。
データドリブンが重視されるようになった背景には、主に次のことが挙げられる。
(1)デジタルマーケティング技術の発展
デジタルマーケティング技術の発展により、さまざまなデータの可視化が可能となり、マーケティングを効率良く行うためにデータが生かされるようになった。
(2)顧客の購買行動の複雑化
インターネットの普及により、顧客は企業から宣伝される前に、インターネットで製品や用途、口コミなどの情報を入念に収集し、購入することが一般的になった。
上記に加え、グローバル競争の激化や、新型コロナウイルスのまん延による先行きの不透明感などの影響もあり、従来のような経験や勘に頼った意思決定では限界がある。長年の経験や勘に頼らず、データを基に意思決定を行うことで、効率とスピード感を高め、生産性を向上させることが期待されている。また、個々の顧客に沿った施策を検討できるのもデータドリブンのメリットである。一方で、データドリブンを成功させるためには、知識やスキルのある人材の確保や組織的な実行力の向上といったハードルもある。