2025年 6月 2日公開

IT用語辞典

データクリーンルーム

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : でーたくりーんるーむ

データクリーンルーム

データクリーンルームは、複数の企業や組織がデータを安全に共有・分析するためのプラットフォームのこと。個人情報や機密データを直接やり取りせずに、一定のルールに則って統計的な分析ができる仕組みである。

データクリーンルームでは、データが匿名化・暗号化されているので、個人情報を企業間で直接共有することなくデータ分析ができる。プライバシーの保護が担保された環境で、顧客の行動データを活用できる。一つの企業が持っているデータ量は限られているが、データクリーンルームを利用すれば、複数企業のデータを統合して分析することが可能である。結果として、より深いインサイト(知見)が得られる。例えば、ECサイトと広告プラットフォームが協力して購買データと広告配信データを照合する。これにより、より精度の高いターゲティング広告の施策が検討される。

データクリーンルームが注目される背景には、ブラウザーのクッキー廃止がある。クッキー廃止の影響で、企業は新しいデータ活用手法を模索している。代替手段として、データクリーンルームの活用が期待される。