2022年 5月16日公開

IT用語辞典

DDoS攻撃

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : でぃーどすこうげき
英語正式表記 : Distributed Denial of Service attack

DDoS攻撃

DDoS(ディードス)攻撃とは、「Distributed Denial of Service attack」(分散型サービス拒否攻撃)の頭文字を取った略語で、サイバー攻撃の一種。インターネットにつながっている多くの機器から、攻撃対象となるネットワークやサーバーなどに一斉にデータを送信し、過剰な負荷をかけて機能停止に陥れる攻撃手法である。標的となった企業や団体では、コスト面と同時に、機能停止による信用面でも被害を受けることになる。

DoS攻撃(Denial of Service attack)と混同されやすいが、DoS攻撃が一台の機器からの攻撃であるのに対し、DDoS攻撃は複数の機器からの一斉攻撃であることが大きな違い。DDoS攻撃の場合は、攻撃者が特定しにくいことと、複数の機器から攻撃されるため、より過剰な負荷がかかることが特徴である。

DDoS攻撃は特定の企業や組織などが標的とされることが多く、標的への嫌がらせや抗議、金銭搾取、脅迫など、攻撃の動機は多岐にわたる。攻撃者がマルウェアなどを利用して乗っ取った多数の機器から一斉に攻撃する場合や、SNSなどで募った複数の攻撃者が自ら攻撃を仕掛ける場合など、さまざまな手口がある。