デリスキング
デリスキングとは、文字通り「リスクの除去・低減」を意味する概念である。国際政治や経済の分野では、特定の国や地域との関係を完全に断絶するのではなく、依存度を戦略的に引き下げることでリスクを管理しようとするアプローチを指す。完全な切り離しを意味する「デカップリング」と比較して、一定の関係を維持しながら致命的なリスクを制御しようとする、より現実的な手法として使い分けられる。
欧米諸国が対中政策において「デカップリングではなくデリスキング」という表現を相次いで採用したことを機に、2023年以降ビジネス界でも急速に浸透した。特定の国への過度な依存を回避しつつも、貿易や投資といった経済的なつながりは継続するという、戦略的妥協を象徴する言葉として定着しつつある。
企業レベルにおける実践例としては、調達先の複数化、重要技術やデータの管理強化、特定市場に対する売り上げ依存度の引き下げが挙げられる。「完全な撤退は現実的でないが、現状の依存度を放置すれば経営リスクが過大になる」というジレンマに直面する企業にとって、デリスキングは今後の行動を規定する重要な指針となっている。
この記事を社内で共有し、課題解決のヒントにお役立てください
お客様マイページの「連絡ボード」機能を使って、同じ会社のメンバーと簡単にこのページを共有できます。社内で情報を共有し、組織全体の課題解決や業務効率の向上にお役立てください。
社内のメンバーに共有する(企業で共有する)
- (注)連絡ボードを利用するには企業設定が必要です。