デカップリング
デカップリングとは、「切り離し・分断」を意味し、これまで相互に依存・連動していた国家間や市場間の関係が分断されていく現象を指す。近年は特に、米中間における経済的な切り離しを象徴する文脈で頻繁に用いられている。
具体的な動きとしては、半導体やAI、通信などの戦略的技術分野における輸出規制の強化、サプライチェーンを友好国へ再編する「フレンド・ショアリング」、さらには相互の投資規制などが挙げられる。かつてのグローバル化が効率性の最大化を基本原理としていたのに対し、デカップリングは安全保障やリスク分散を最優先する発想への転換といえる。
こうした変化は企業活動に多大な影響を及ぼしている。特にグローバル展開を行う企業ほど、調達先や販売先、生産拠点の抜本的な見直しを迫られる場面が増えている。また、複数の国家間で異なる規制に準拠しなければならない「コンプライアンスの二重管理」が生じるケースも少なくない。デカップリングは、業種や規模を問わず、現代のビジネスにおいて常に意識すべき不可欠な概念となっている。
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