Dockerとは
コンテナ型の仮想環境(インスタンス)を作成、配布、実行するためのプラットフォーム。dotCloud社(現Docker社)が開発し、2013年にオープンソースのプロジェクトとして公開される。もともと「港湾労働者」という意味があり、彼らの荷役の1つにコンテナがあったことから名付けられた。ディスク使用量が少ない上、仮想環境の作成や起動が速く、性能劣化がほとんどないことから、IT技術者の間で人気の存在になっている。
主に以下の特長が挙げられる。
(1)必要最小限のハードウェアのリソースでアプリケーションを利用できる
(2)OSの起動が不要なため、アプリケーションの起動が速い
(3)OSやアプリケーションなどの環境が構築済みのコンテナイメージが用意されており、新たなアプリケーションの構築が簡単
当初はソフトウェアの開発やテスト段階における利用が多かったが、近年、「仮想化」「クラウド化」「IoT」などのニーズが増えていく中で、Dockerの需要も高まっている。Amazonの「Amazon Web Service」のほか、Google「Google Cloud Platform」もDocker対応を発表し、これからさらに新しい用途が確立されていくことが期待されている。