二重支払い詐欺
フリーマーケットアプリの後払い決済サービスを悪用し、購入者に代金の二重支払いをさせる詐欺のこと。問題となった手口では、フリーマーケットアプリ「メルカリ」上で、悪意のある出品者が、所持していない商品を出品。購入者が決まると、出品者は購入者の個人情報を使い、「Paidy翌月払い」(後払い決済)でPaidy加盟のショッピングサイトから同じ商品を購入して、購入者に発送する。その後、出品者は購入者からメルカリ経由で商品代金を受け取り、Paidyには送金せずにアカウントを消去。期限内に支払いがないと、Paidyは商品の配送先に請求書を送付するため、出品者は仕入れ代金を負担せずに商品代金を受け取れる一方、購入者はメルカリから出品者に商品代金を支払っているにもかかわらず、Paidyからも商品代金の請求書が届き、二重に支払いを請求されることになってしまう。Paidyは、クレジットカードなどの個人情報が必須でないなど、手軽さが特長の決済サービスで、後払い決済が可能なことなどが悪用される要因となった。
Paidyによると、2020年1月上旬以降、「心当たりがないのにPaidyで買い物をしたことになっている」などの相談が相次いだことで発覚。Paidyは、悪用された決済を取り消す一方、警察に被害届を提出することを同年1月14日にプレスリリースで発表した。