ECRSとは
Eliminate(排除)、Combine(結合)、Rearrange(再配置)、Simplify(簡素化)の頭文字を取った略語。業務プロセスを改善していくフレームワークのこと。主に製造現場の生産管理で使われることが多い。
改善の順番としては、以下の順番で進めることになる。
(1)Eliminate(排除)
業務の目的や最終目標を見直し、不要な工程を洗い出し、排除する。
(2)Combine(結合)
同時に処理できる工程があれば、統合して効率化を図る。
(3)Rearrange(再配置)
処理順序を変更して効率化を図る。順序だけではなく、作業場所や担当作業者なども配置を検討し直す。
(4)Simplify(簡素化)
これまでの段階で見直したものを分析し、さらに簡素化できる部分はないかを検討する。
ECRSによって得られる効果は、一般的に「E」が最も大きく、「C」→「R」→「S」の順に小さくなるといわれている。人材不足の解消や働き方改革の必要性が問われている昨今、業務プロセスの改善や効率化は経営において欠かせないものであり、多くの企業が盛んにECRSに取り組んでいる。