アイトラッキングとは
人の眼球の動きを追跡し、なぜそのように視線を動かしたかを類推して、分析する調査手法。印刷物やWebサイトの画面などを見るときの目の動きを調べることで、対象者が関心を示しているコンテンツが明確になる。
アイトラッキングには「接触型」と「非接触型」があり、最近では近赤外線の角膜反射のパターンから、左右それぞれの目の注視点を推定する非接触型が中心になりつつある。これは調査対象者に評価対象を見てもらうだけで視線を追跡できるので、調査対象者に負担をかけずに調査ができるためである。
アイトラッキングを行うと、印刷物やWebサイトの「どこ」を「どのくらい」見ているかが分かるので、それによってデザインや記事の評価が可能になるとされている。ただし、ある記事を長時間、注視していたとしても、その記事に興味があったからなのか、その記事が分かりにくくて理解するのに時間を要したからなのかが判別できないので、アイトラッキングの分析結果だけで評価するのは危険である。