FOAとは
Flow Oriented Approachの略。製造現場の生データに、関連のある背景データや説明データを加え、編集して分析した情報を企業内のネットワークにリアルタイムに配信する仕組み。製造現場で得たデータを現場のリスク対応、業務改善、経営判断に生かす、情報システムの新しい考え方である。背景には、IoT(Internet of Things「モノのインターネット」)への関心が急速に高まっていることがある。
製造現場で得られる情報について、従来は現場内でデータを分析し、業務改善を行い、関連部署に報告していた。このような方法では、部署ごとに情報が散在し、問題発生時の対応方法を組織全体で把握できない。
FOAでは、製造装置やセンサーから生まれるデータに、現場の作業者の判断やアクションに必要な「背景情報」や製造装置の点検状況やマニュアルなどの「説明情報」も追加して、因果関係を分かりやすくまとめた「情報短冊」と呼ばれる情報をデータベースに保存する。
情報短冊をシステムに組み込めば、問題が発生した際、現場の作業者は迅速に問題解決にあたることができる。また、経営層は現場の状況を把握しやすくなるため、企業全体のリスク感度が高まる。
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