フレーム補間

フレーム補間

フレーム補間とは、動画のフレーム間に新しいフレームを生成し、映像をより滑らかに見せる技術のこと。動画は、フレームと呼ばれる連続した静止画の集合で構成されており、1秒間に何枚のフレームが表示されるかを示す数値をフレームレート（fps）という。fpsは映像の滑らかさを決める重要な指標の一つで、数値が低いと動きがカクつき、高いと滑らかな映像になる。映像品質はfpsのほか、解像度やビットレートなど他の要素にも依存する。

フレーム補間は、このfpsを引き上げるために用いられる。例えば、24fpsの動画を48fpsに変換する場合、元のフレームとフレームの間に不足している中間フレームを生成して補間する。これにより、スローモーション映像を自然に見せたり、スポーツやアクションなど動きの速いシーンを滑らかに表現したりできる。ゲームやVR（仮想現実）の分野でも、没入感を高める目的で広く利用されている。

従来はオプティカルフロー法などのアルゴリズムが使われていたが、近年はディープラーニングを活用したAI型のフレーム補間が主流になっている。代表的なツールには、Winxvideo AI、VideoProc Converter AI、HitPaw Video Enhancer などがある。