ファンクションポイント法とは
ソフトウェアの機能規模を測定する手法の1つ。入出力や内部ファイルなどの数とそれぞれの難易度から論理的にファンクションポイント(FP)を算出し、開発規模を見積もる手法のこと。1979年にIBMのアレン・J・アルブレヒト(A.J.Albrecht)が考案した。1986年には米国IFPUG(International Function Point Users Group)、1994年には日本ファンクションユーザ会(JFPUG)が設立され、国際的に広く定着するようになった。
ファンクションポイント法では、利用者側に見える外部仕様、すなわち入出力画面や帳票を基準に見積りを行うため、依頼者側とのコンセンサス(合意)が取りやすいといもいわれている。また、見積もりだけではなくシステム調達に際しても、異なるシステムの規模を比較したり、新規開発するか購入するかなどの投資意思決定の指標としたりして、利用されることもある。
知名度に比べ、実務でファンクションポイント法を使っているという例は少ないとされているが、リクルートは1990年代からFP法を研究し、2002年から全システムの規模・開発生産性・開発期間・品質などの指標について、ファンクションポイント法をベースに算出し比較するルールを導入。いったん稼働したシステムを廃棄するなどの意思決定に活用しているという。