GDBとは
GNU Project Debuggerの略。「GNUデバッガ」ともいう。「GNUプロジェクト」が開発したUnix系システムで動くデバッグ用フリーソフトのこと。コマンドラインからgdbコマンドを実行して起動する。C言語、C++、FORTRAN、FreeBASIC、Pascalなど、多様なプログラミング言語に対応している。
プログラムの変更や追跡を行うGDBは、主に次のようなデバッグ機能を完備している。
(1)プログラム内部の変数値を修正・監視する。
(2)プロセスの状態やメモリーの内容などの情報を基に変数を表示してプログラムを再現する。
(3)プログラムの動作をソースコードのレベルで解析する。
(4)プログラムが正常に動作しないときにバグを発見して除去する。
ただし、GUI画面がないため、コマンドを覚える必要があるというデメリットもある。
GDBは、リチャード・ストールマンが1986年、「バークレーUnix」の配布物件に付随している「Dbxデバッガ」をモデルに開発した「GNU Emacs」がルーツである。開発当初は安定性に課題があったものの、現在は「フリーソフトウェア財団(FSF)」が「GNU General Public License(GPL)」を公開・管理し、プログラムの改定を重ねている。2018年1月1日には最新版の「バージョン8.1」がリリースされている。