GitHub
GitHubとは、マイクロソフト傘下のGitHubが運営するインターネットサービスで、「ギットハブ」と読む。世界中の企業や個人が、バージョン管理ツール「Git」の仕組みを使い、プログラムコードやデザインデータなどを無料で保存、公開、共有できる。
Gitとは、Linuxの生みの親であるリーナス・トーバルズ氏が2005年に考案したもので、ソースコードの変更履歴を管理するための分散型のバージョン管理ツールである。GitHubはそのGitの仕組みを利用し、インターネット上でソースコードのバージョン管理と公開・共有を可能にしたサービスである。
GitHubのメリットとしては、主に次のことが挙げられる。
(1)開発効率の向上
ソースコードをチーム内で共有することで、コードの分担と統合を行いながら開発を進められ、開発効率が向上する。
(2)非公開でコードやデザインの保存が可能
作成したソースコードを非公開で保存しておくことが可能。これにより、多くのコードを保管しておき、後から編集するといった使い方もできる。
(3)コードの品質の向上
ユーザー同士がコミュニケーションをしながらソースコードを作成でき、世界中の人からアドバイスやヒントをもらえるため、質の高いコードを作成できる。
また、作成したソースコードをGitHubでポートフォリオ(作品集)として公開することもできる。これにより、GitHubでコーディング技術をアピールすることもでき、近年ではエンジニア採用でGitHubを活用する「GitHub採用」を行う企業も増えている。
ただし、オープンソースやフリーソフトウェアプロジェクトの会員が参加するSoftware Freedom Conservancy(SFC)は、AI支援ソフトウェア開発ツールに関するGitHubの取り組みに対して疑問を呈し、GitHubを利用しないように呼びかけている。