GPS
「Global Positioning System」の略で「全地球測位システム」と訳される。地球上空を回っているGPS衛星からの信号を、カーナビやスマートフォンなどのGPS受信機で受け取り、位置・距離・時刻などを計算して現在位置を特定する仕組み。もともとはアメリカ国防総省が開発・運用していた技術で、GPSに用いられる人工衛星はアメリカ国防総省が管理しており、正式には「NAVSTAR」(Navigation Satellite Timing And Ranging)と呼ばれる。高度約2万kmの六つの軌道面にそれぞれ4個、計24個が配置され、約12時間周期で地球を周回している。
アメリカで軍事用に開発された技術なので、アメリカ国防総省は当初一般利用のGPS受信機に対して意図的に精度を低下させていた。しかし、2000年当時のクリントン大統領がそれを解除するよう命令し、一般利用におけるGPS精度は約10倍まで向上。現在は、航空機や船舶、鉄道、自動車などのナビゲーションをはじめ、農業や採鉱、採掘、通信などに幅広く利用され、個人向けのスマートフォンにも搭載されている。また、日本では現在、準天頂衛星「みちびき」が日本周辺の上空で運用されている。
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