2020年 9月23日公開

IT用語辞典

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グループウェア

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : ぐるーぷうぇあ
英語正式表記 : Groupware

グループウェア

ネットワークを活用して情報共有やコミュニケーションなどを行い、業務効率を上げるツールの総称。「コラボレーティブ・ソフトウェア」とも呼ばれる。ネットワークに接続されたコンピューターを介し、メール、掲示板、スケジュール管理、ファイル共有など、さまざまな機能が一つのツールに統合されており、それらを連携させて活用することで、業務の効率向上を図る。

専用のソフトウェアをパソコンにインストールして使うソフトウェア型と、Webブラウザーやアプリを経由して使うクラウド型があり、近年は後者が主流になりつつある。クラウド型はパソコンがインターネットに接続されていれば、時間や場所、デバイスを問わずアクセスでき、スマートフォンやタブレット端末とも連携できるので、生産性の向上につながりやすい。

グループウェアの概念は1960年代に登場したとされているが、1996年にIBMがLotus Notes 4.0を発売したことで本格的な導入が開始された。2000年代に入り、ネットワークの高速化に伴ってグループウェアの導入はさらに進んだものの、当時は高価だったこともあり、導入するのは大手企業が中心だった。2010年代に入ると、中堅・中小企業でもパソコンやネットワークなどの環境が整い、低価格なグループウェアも登場し、グループウェア市場の裾野は一気に広がった。

グループウェア導入の主なメリットとしては、次の点が挙げられる。
(1)組織内での情報共有の効率がアップする
(2)社内コミュニケーションが活性化する
(3)コスト削減につながる
一方、デメリットとしては、次の点が挙げられる。
(1)情報漏えいのリスクがある
(2)導入にコストがかかる
(3)社内に浸透しない場合がある
グループウェア導入の際には、メリットとデメリットを理解したうえで検討すべきである。