HAPS
HAPS(High Altitude Platform Station)は、地上から約20km(高高度)の成層圏を飛行する航空機や気球を使って通信サービスを提供するシステムのこと。High Altitude Platform Stationは「高高度プラットフォーム基地局」などと訳される。
HAPSは携帯電話の基地局と同じような役割を持ち、広範囲にわたって電波を提供する。そのため、山岳部や離島などインフラが整備されていない地域でもインターネットや携帯電話の通信が可能になる。
地球から遠く離れた位置に配置される衛星と違ってHAPSは地上に近いため通信遅延が少なく、4Gや5Gネットワークと同等の通信速度が見込めるため、地上のインフラが使えない緊急時の通信復旧手段としても利用可能である。
HAPSの実用化に向けて、大手通信会社や航空宇宙関連の企業が共同で開発を進めるなど、さまざまなプロジェクトが進行している。
実用化に向けては長時間の飛行安定の確保、エネルギー供給方法、法規制対応などさまざまな課題もあるが、これらを克服することで、より安全で効率的な社会インフラの構築に貢献できると期待されている。
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