ハブシステムとは
業務システムの中核に位置し、業務システム同士のデータ接続を仲介・支援するシステム。ハブシステムにつながるシステム全体を「ハブ&スポーク方式」ともいう。ハブ&スポーク方式は、ハブ(拠点)となる空港を設ければ、航路の空港数が減るという輸送方式のこと。ハブ(Hub)は自転車の車輪の中心部分、スポーク(Spoke)はハブと周りの車輪を繋げる部分を指す。
もともとはアメリカの航空貨物輸送から始まったが、現在は船舶輸送でも、国内の大規模物流拠点を中心として各地の在庫センターとの間で貨物を集配する仕組みにも使われている。
コンピューターの分野では、業務システムから受信した電文のあて先への振り分けやプロトコルの変換、トランザクション処理の制御などに使われる。ハブシステムがこうした処理を受け持つことで、システム間の結合度が弱まるため、システム追加や修正時に、ほかのシステムへの影響を小さくできるのが特徴である。