2026年 6月 1日公開

IT用語辞典

ヒューマンセンタードデザイン(HCD)

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : ひゅーまんせんたーどでざいん
英語正式表記 : Human-Centered Design

ヒューマンセンタードデザイン(HCD)

製品やサービス、システムを設計する際、人間(利用者)を中心に捉えるアプローチを「ヒューマンセンタードデザイン(HCD:Human-Centered Design)」と呼ぶ。技術的な制約や作り手側の都合を優先するのではなく、利用者がどのように行動し、何を感じ、どのような状況でそれを利用するのかを理解したうえで設計を進める。具体的には、利用者調査や観察、インタビューを通じて潜在的な課題を抽出し、仮説構築・試作・検証のサイクルを繰り返すプロセスが特徴である。

HCDの考え方は、操作の分かりやすさ・迷いにくさが継続利用に直結するWebサービス、あるいは業務システムのUI・UX設計において広く普及している。また、家電やハードウェア製品においても、ボタン配置や表示、持ちやすさなど、身体的・認知的特性を考慮した設計に不可欠なものとなっている。さらに、公共サービスや医療・福祉分野では、利用者の不安や心理的負担を軽減するための考え方として導入が進んでいる。

HCDは、人間への深い理解を起点とすることで、単なる使いやすさの向上にとどまらない価値をもたらす。開発工程における大幅な手戻りの抑制や、プロジェクト関係者間での共通認識の形成などにもその効果が期待されている。

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