2023年 2月20日公開

IT用語辞典

水素エンジン

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : すいそえんじん

水素エンジン

水素エンジンとは、水素を燃料とする内燃機関のこと。一般にガソリンエンジンと同じ構造で、水素を燃料として燃焼させ、その燃焼反応を運動エネルギーに変換して動力を得る。

水素エンジンは基本的に水のみが排出されるので、化石燃料を使用するエンジンと比べて環境負荷が低いとされている。また、既存のエンジンをベースにした改良がしやすいというメリットもある。一方で、水素ステーションをはじめとするインフラ整備が遅れていることや、燃料となる水素そのもののコストが高いなどのデメリットも指摘されている。

水素エンジンの歴史はガソリン自動車より古く、1806年にスイスの発明家フランシス・アイザック・ディ・ライバスが水素自動車を発明。日本でも1970年代に武蔵工業大学(現東京都市大学)の古濱庄一が、日本で初めて水素を燃料としたレシプロエンジンの研究に取り組んだ。

過去にはドイツのBMWが2007年、水素とガソリンの両方で走る「BMW Hydrogen 7」を量産したが、現在、水素エンジンを搭載した自動車は市販されていない。ただ、トヨタ自動車は水素エンジンを搭載した自動車の量産を目指しており、2021年にはその前段階として、エンジンを水素燃料仕様に改造したレーシングカーでスーパー耐久の富士24時間レースに参戦し、完走を果たしている。