2025年 6月 2日公開

IT用語辞典

ハイパーオートメーション

制作協力:株式会社インプレス

読み方 : はいぱーおーとめーしょん

ハイパーオートメーション

ハイパーオートメーションとは、AI(人工知能)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、機械学習(ML)などの最新技術を組み合わせて、業務の自動化を最大限に進める取り組みである。単純な自動化(オートメーション)とは異なり、複雑な業務プロセスや意思決定の領域まで自動化できることが特徴である。

ハイパーオートメーションを導入すると、繰り返しの多い似たような作業をAIやRPAが自動で処理できる。例えば、経理部門で請求書の処理や経費精算をAIが自動処理することで作業時間が減り、人的なデータ入力や計算のミスも防げ、業務の効率化と精度向上、ヒューマンエラーの削減などを実現できる。それにより、業務の負担が軽減された従業員は、より高度でクリエイティブな業務に集中できる。

ハイパーオートメーションの導入にはAIやRPAの開発、システム構築、データ統合などが必要で、全体の導入コストが高くなる傾向にあり、業務のルール化が難しい複雑な業務には不向きである。しかし、AIと自然言語処理(NLP)の発展により、ハイパーオートメーションは今後さらに進化が期待されている。人間の言葉を理解しながら業務を自動化できる技術が向上するともいわれているため、ハイパーオートメーションを活用しながら、人とAIが共存できる環境の構築が望まれる。