ICT
「Information and Communication Technology」の頭文字を取った略称。直訳すると「情報通信技術」の意味。従来使われている「IT(Information Technology)」とほぼ同義語だが、海外ではITよりICTの方が一般的に用いられている。
ICTとITに大きな違いはないが、前者は「Communication」の語句があるように、コンピューターを使って人と人、人とコンピューターが通信する応用技術のことであり、国家予算を用いた大型プロジェクトなどで使われる例が多い。後者はコンピューター関連の技術そのものに力点を置き、ベンチャー企業が提供する情報技術などに用いられることが多い。
医療、介護、教育、防災、行政など、幅広い分野でICTの活用が期待されている。総務省の策定する「ICTふるさと元気事業」、文部科学省の「学校ICT環境整備事業」などがその代表例である。前者は地域の人材育成、雇用の創出、地域サービスの向上を目的とし、後者は21世紀を生きる子どもたちに必要な能力の一つといわれる情報活用能力の育成を目的としている。